そろそろお昼、今日は行きたい店が決まっている。

三民街からいったんホテルに帰って、ここまで買ったものを置いてから、地下鉄に乗る。

MRTの鹽埕埔駅で降りて、通りを歩いていたら、車にあてられた。ミラーが体にあたっただけで、けがするほどのことはなかったが、まだまだ人よりも車の方が優先の国、気を付けた方ほうがいい。

二二八公園の向かいに翰品酒店というホテルがあり、その3階に飲茶がおいしいレストランがあると聞いてやってきた。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


港都茶樓

飲茶は一昨年香港でもいただいたが、そこはオーダー式で、ぜひともワゴン式を食べてみたいと思っていた。ちなみに港都とは香港のことである。

ワゴン式の醍醐味は何と言っても、ふたを開けてうわぁー、である。

予約はしていなかったが、かなりの席数があったので、待たずに入ることができた。ただし、ほぼ満席である。

席に着いたらすぐにワゴンがやってきた。そして、念願のふたを開けてうわぁーを楽しんだ。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


ワゴン式といえども点心は見ただけでわかるものもあれば、包まれていて中身が何か聞かなければならないものもある。

そんな中、ワゴンを押す人がやたらと勧めてきたのがこれ。

翰品酒店 港都茶樓


蝦仁腸粉。海老のクレープ蒸し。つるんとした食感でなかなかおいしかったのだが、160TWDと他の品物よりは高め。

押す人、ちょっと高めを勧めてきたと思われる。

ちなみに回ってきたワゴンから直接選ぶだけでなく、ちゃんとメニューもある。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓
翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


メニューには日本語も併記されていて、これはこれでわかりやすい。


その後もワゴンはどんどん来る。

その都度取っていたら大変なことになりそうだ。時々スルーしながら、これは食べたいなと思ったものを取って行く。

今回いただいたのがこちら。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


脆皮乳猪
仔牛の丸焼きの皮の部分だけ。パリパリとせんべいのような食感とじんわりとした脂。460TWD (約1700円) と値段も最高級。

蠔油叉焼飽
チャーシューパオ。ふかふかの生地の中に甘い餡とチャーシュー。ほんのりとオイスターソースの香り。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


火腿墨魚捲
ハムとイカのギョーザ。プルンとした皮の食感。

鮮蝦鮮肉餃
フカヒレ入りエビギョーザ。プリプリの海老とふかひれのゼラチン質。

翰品酒店 港都茶樓翰品酒店 港都茶樓


杏片鮮蝦球
海老がたっぷり入った団子にのアーモンドのスライスを付けて揚げたデザートのような点心。香ばしく中身はふわふわ。

豆沙芝麻球
胡麻だんご。揚げたてはごまの香ばしいかおり。サクッとした食感とほんのりとした甘味。注文後、ハサミで食べやすい大きさに切ってくれる。


あこがれののワゴン式をすっかり楽しんだ・・・と、書きたいところなのだが、実は嫁さんが少し調子が悪かった。そういえば、香港でいただいたときもあまり良くなかった。もしかすると、嫁さんは飲茶と相性が悪いのかもしれない。

まあ、3度目の正直という言葉もあるので、今度こそ、ということにしておく。


港都茶樓
住所 高雄市鹽埕区大仁路43號
電話 07-5217388
営業時間 午餐 11:00-14:00 / 晚餐 17:00-21:00
定休日 無休



P.S. 翰品酒店に行く前にこんなものを見つけた。

めばちまぐろホテル


めばち鮪ビジネスホテル・・・

どんな部屋なのか、めばちマグロを前面に押し出しているのか、ベッドがめばちマグロとか・・・

泊まってみたい・・・






三民市場から、さらに北に歩くと三鳳中街がある。

ここは台北でいうところの迪化街のような乾物問屋街である。

市場 to 問屋街

商店街の入り口付近には鳥を売っている店があって、これがペット用なのか食べる用なのかわからないが、とにかく狭い籠の中にドナドナのようにぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。

三鳳中街 高雄三鳳中街 高雄


もしかしたら、手品用かもしれない。


ここにきた理由は前回書いたように “からすみ” を買うためである。

三民市場にあったような高級品でなくても、もう少し安いものがあれば土産に買って帰りたい。

しかし、店頭に並んでいるのは何に使うのかよくわからない怪しげな漢方とか、きくらげや干し椎茸である。

この干し椎茸がどこの店にも大量に置いてある。中にはポリ袋いっぱいに入った干し椎茸を自転車に乗せて走る強者もいて、台湾における干し椎茸人気の高さがうかがえる風景であった。

三鳳中街 高雄三鳳中街 高雄


ここで偶然、バッタリと初日に六合夜市で出会った日本人ご夫婦と再会した。(1日目④参照

話を聞くと、台湾に残る日本統治時代の建物を見て回っているとのことであった。そして、「高雄中学はとてもよかったですよ」 と上品な感じで話されるので、こちらも負けじと 「昨日行った仏光山はとてもよかったですよ」 と返したら、

「ああ、あの変なお寺に行かれたのですね」

と一蹴された。 残念~。

三鳳中街 高雄三鳳中街 高雄


この後、無事、中ぐらいのからすみを中ぐらいの値段でゲットして、とりあえずは目的を達成したのであった。


P.S.この後、ご夫婦のおすすめの高雄中学に行ってみたのだが、生徒がいる時間は見学できないとのことであった。やはり私たちには仏光山がお似合いだと確信したのであった。








三鳳宮から歩いて数分、高雄でも大きな市場として知られる三民第一公有市場に行った。

やっぱり市場はいい。

その街の息遣いが感じられるというか、人々の “情” が伝わってくるというか・・・。

三民公設市場 高雄三民公設市場 高雄


果物屋があった。ラオス旅行の記事にも書いたが、息子はマンゴーが大好きで、アジア旅行に来たときにはマンゴー星人に変身する。

親としても日本ではマンゴーは高いから、ここぞとばかり 「一年分食っとけ」 とせっせと食べさせる。

高雄はかなり南にあるので、ここでもマンゴーがないか聞いてみたが、答えは「没有」。

「没有」ったら「没有」

こんな真冬にマンゴーがあるわけないやろ、「あほか!」、ぐらいの勢いで拒否られた。

果物屋の “情” がしっかりと伝わってきた。

三民公設市場 高雄


塊のままつるされた肉、色とりどりの野菜、品物の量と台湾人の声量に圧倒されていると、すぐ横をバイクが走り抜けていった。

危ないやないか。

魚屋があった。商品棚の端にカラスミが置いてあった。台湾に来たらぜひともカラスミは買って帰りたい。もちろん自分で食べる用である。

こんなローカルな市場なら観光客相手でもぼったくることはないだろう。値段の相場を調べるのに絶好の機会だ。

三民公設市場 高雄三民公設市場 高雄


小さいサイズはなくて、中サイズで1600NT$、奥から出してきた大きなサイズは2700NT$。

約6000円から10000円!

ぼったくりではない、袋に値段が書いてあった。

どこかで読んだことがある、カラスミもピンきりで安いものは粗悪品だと。ということはこの店のカラスミはかなりの高級品になるのだろうか。どちらにしろ、ちょっと手が出なかった。

結局、この市場では皮蛋と搾菜を買って帰った。

庶民である。







昨日は蓮池譚や仏光山といった観光地であったり、テーマパーク的な場所だったりと非日常に浸った一日であったから、今日は高雄の日常を感じたい。

ホテルを出て、高雄駅方面に歩く。目指すは寺と市場、しかし、ぶらぶらと歩くことこそが今回の目的でもある。

早速 何かあったぞ。

壁ドンミルクティー


壁ドンミルクティー

台湾でも壁ドンが流行っているのか、それはいいとして、なぜにそれをミルクティーにした? しかも、その隣のメニューが、“ラブの終了” である。

始まった瞬間、終わっとるやないか!


さらに歩くと、こんな看板が、

大成行


大成行~

やったあ、大成行や~。ちょっと字が違うか。

と、高雄の日常を満喫したのだったが、高雄の人たちこれで大丈夫ですか?


さて、橋を渡り、川沿いを歩くと突然視界が開け、その奥に立派な寺が見えてきた。

三鳳宮三鳳宮


三鳳宮 (さんほうぐう)

ここは、幼いころから武芸に優れていたという道教の中壇元帥を祀った創建300年の古刹。途中焼失した時期もあったが、建て直されて今に至る。

緑、黄、赤などの鮮やかな色彩と人や動物の細かい彫刻が美しく、目を奪われるが、実は表の建物の裏、2階にも多くの仏様が祀られており、見ごたえがある。

しかし、一番の見どころは人の信仰の深さであろう。線香を焚いて、ひざまずき、祈る姿に高雄の日常を見た思いがした。

三鳳宮三鳳宮


そうだ、これが高雄の日常なのだ。壁ドンミルクティーや大成行ではなく、これがリアルな高雄の日常なのだ。

と、しみじみとしたあはれな気持ちになっていると、ここにもいた。

ラゴラ


お腹パッカーンの像

いろんなところでこの像に出会うので、調べてみたら、この人、羅睺羅 (ラゴラまたはラーフラ) といい、ブッダの息子なんだそうだ。

しかも、お腹から顔を出しているのは父ブッダだという。


何ということだ。ということは、

一茂のお腹から茂雄が、

八光のお腹から八方が出てくるのと同じか。


台湾の日常もなかなか奥が深い。







MRTの巨蛋駅には高雄アリーナがある。巨蛋はさしずめアリーナの愛称、ビッグエッグあたりだろうか。

ここで降りて、歩くこと数分、瑞豊夜市がある。

ホテルの近くに六合夜市があるが、ガイドブックなどによるとこちらの方が地元の人が多いそう。

この日は木曜日だったが、午後6時にはすでに人がいっぱいだった。道路にある六合夜市と違って、広場のようなところに縦横に屋台が密集している。狭い通路にたくさんの人が集まっているから、

年末のアメ横かというぐらいの人口密度である。

瑞豊夜市瑞豊夜市


ところどころに椅子とテーブルがあるが、それはステーキであったり、鍋であったり、座らないと食べられない料理を出す店であって、ほとんどの屋台は歩きながら食べるようであった。

“阿草伯烤大蝦” という 海鮮を炭火で焼いて出す店にテーブルがあったのでそこに座る。注文したのは次の2品。

瑞豊夜市瑞豊夜市


左:烤大蝦
細かい塩を振った有頭海老を炭火で焼いて。小さいサイズもあったがせっかくなので大きい方をいただいた。身は香ばしく、味噌もしっかりとつまっていてうまかった。

右:焼牡蠣
100TWD、サイズは小さめだが、数はたっぷりと入る。焼き方は半生で、旅先でと思うとちょっと怖いが、おいしかったのでよしとする。


すぐ横に焼売の屋台があって、せっかくなのでこれも一ついただいた。

瑞豊夜市


港式焼売
香港スタイルらしく、常時20種類の点心が蒸しあがっている。その中から、海老、蟹、フカヒレなど9種類。皮が厚めでもちもちっとした食感。


ビールも飲んで、空腹はとりあえず落ち着いたが、もちろんまだまだ食べられる。とりあえず、席は立って、もう少し奥の方へ進んでいく。

そこで、日式拉麺の店を発見。

瑞豊夜市瑞豊夜市


珍竹林 ちんちくりん

看板によると、日本の珍珍珍 (サンチン) の姉妹店らしい。珍珍珍は日本でも 昔 食べたことがあるが、あっさり豚骨の万人受けするラーメンだったような記憶がある。

私は奈良のラヲタであるからして、ここは一つ味見をするべく、店内に入った。

味は味噌、醤油、塩、豚骨、カレー、地獄、牛肉麺、さらに定食や小吃などメニューはたくさんあるが、珍珍珍と提携しているのなら、と豚骨にしてみた。もちろん3人で1杯である。

瑞豊夜市


豚骨ラーメン
珍珍珍同様、誰にでも好まれるようなライト豚骨スープ。日本でラーメンを食べると、やれ、Wスープだの、エスプーマだの、レアチャーシューだの流行に流されてしまうが、このラーメンは極々オーソドックスな普通なものであった。


さて、また席を立って、最後に私はアテ系でビールを、嫁さんと息子はデザート系の屋台を探す。

瑞豊夜市瑞豊夜市


左:滷味
何かよくわからないものはとりあえず食べてみたい。歯ごたえがあり、甘辛い味がいつまでも続く。帰ってから調べてみたらチューインガムとも呼ばれる鴨の腸の一部だそう。

右:章魚大丸仔
製造プロセスずさんではありません! 作品、新鮮なキャベツ、新鮮な赤大根、サムスン玉ねぎ、赤ショウガおよび他の成分の中に、丁寧に調理されたタコを混雑した和風卵の打者のレシピを注ぎ、穴から油の鉄のフライパンキャスト、完全なものを四捨五入たこ焼き、各どもりは非常に魅力的です! 味の異なるレベルは、爆弾Qとタコの味は、あなたの口の中で海の香りの満開は、あなたがやみつきしようとすることができます!

↑ここだけ、翻訳ですみません。

嫁さんと息子はこのあと木瓜牛乳大王でパパイヤミルクを買って、また、巨蛋からホテルへ帰っていったのであった。

お腹いっぱい。