家族でテレビを見ていたら、叶姉妹がインドに行ってリキシャに乗っていた。

 「そういえば、オカン、前からインドに行きたいって ゆってたよな。」

 七十も近いというのに、インドに行きたいなんて、そろそろガンジス川に流されたいのか と、我ながら、少々感傷的な気分になったのだが、「いや、待てよ」、バンコクやホーチミンぐらいならともかく、イランでさえ平気な顔をしてついてくるオカンのことだからこれは本気で行きたいと言っているのに違いない。

 実は義妹夫婦が今年ニューヨークに転勤、引っ越したので、「今年はバタバタするやろうから、来年は行くね~」なんて言ってたのが、ついこの前のこと。来年は行くところが決まっている。今年インドに行かなければ、この後、オカンをインドに連れて行ってやることはないかもしれない。

 「今年の旅行、インドにしよっか。」

 軽く決めてしまったのは、イラン行きを決定した去年の反省 まるで無し(-_-)。

 その後、Yahooトラベルで格安チケットを探していると、最安は58000円と手ごろ。いくつかの旅行会社の見積もりを出してもらって、WASというところに決定。複数の旅行会社に問い合わせて、値切り&サービスの追加はお約束。

 ここはただ安いだけでなく、メールもすぐ帰ってくるし、対応もなかなか親切。+3000円で上海のストップオーバーもついて、迷うことなく決定。

 今回、安くゲットできたのは3ヶ月以上前からの手配というのが大きい。(それでも実はキャンセル待ちだった。…といっても、大手旅行会社が抱えているチケットが次第に出てくるので、すぐにチケットは確保できた。)

   しかし…






2008.01.25 不安
 早速、図書館に行ってインド関連の本を借りてきた。

 「GoGoインド」「インド旅の雑学ノート」「インドなんか二度と行くか ボケ!」。そして、「行ってはいけないインド」…。

 何故だ。なぜインドのことを褒めた本がない。

 ・インドでは生水はもちろん、道ばたのジュースでもお腹をこわすことがある。
  これはアジアでは基本だからまだいい。

 ・インドに行った人は必ずお腹をこわすが、それだけですめばまだいい方だ。
  なに?どうなるんだ?

 ・空港からタクシーに乗ると、行き先を言ってもそこには行ってくれず、自分のマージンの入るホテルへ連れて行ってしまう。
  はあ?それってタクシーの意味ないじゃん。

 ・それならまだいい方で、深夜到着便の場合、暗いところへ連れて行かれて身ぐるみはがされる。

  チケット、深夜2:30着 (T_T)

 不安がつのってくると「地球の歩き方」でさえこわい本に思えてくる。

 氷に気を付けろ。蚊に気を付けろ。野良犬に気を付けろ。リキシャに気を付けろ。車に気を付けろ。日本語で話しかけてくるヤツに気を付けろ。警官に気を付けろ。旅行会社に気を付けろ。詐欺に気を付けろ。ぼったくりに気を付けろ。あらゆるものに気を付けろ…

 どんな国やねん!!

 そんな中、唯一気分を和ませてくれた本がこれ
  ↓
インド (ワールドガイド―アジア)
この本の中のおしゃれなインド情報を心の支えに生きていくのだ。


インド (ワールドガイド―アジア)インド (ワールドガイド―アジア)
(2004/07)
不明

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2008.01.25 旅行会社
 トラブルに遭わないようにするにはそれこそ行かないのが一番(地球の歩き方 ’05’06 P97)

 どぎゃんかせんば、いかん。
 なまらおおじょうしたばってん(←思考停止)

 自分一人ならなんとかなる。

 北京の骨董街で「いいのあるから」と長屋の奥の部屋に連れて行かれて、入った部屋に男5、6人が待ちかまえていたときも、シンガポールでうまい話に乗せられて宝石屋に行ったときも、なんとか逃げてきた。

 しかし、これは独身のときの話である。今は嫁さんも、子どもも二人いる身である。一応、付け加えておくが、オカンもいる。

 安全は金で買え

 どこかのガイドブックに書いてあったが、「すみません、安全っていくらですか?」

 とにかく一番安い安全を買うのだ。となると ツアー(現地発着の)しかない。

 日本の旅行会社のツアーは間違いなく高い。インド現地の会社にツアーを頼むことにしよう。

 「地球の歩き方 掲示板」などで探して、3つの現地旅行会社に絞る。

 ゴールデントライアングル、アグラ、ジャイプールのツアー料金からはじめて、全体の交渉に入るとしよう。

 掲示板一番人気のSトラベル(ただし、サクラも多いと聞く)。アグラ、ジャイプールのツアー料金を聞いただけなのに、全日程の見積もりを出してきて。105000円。

 INDOTOUR $ TRABRLSは、2ツ星ホテルで570$(約70000円弱)。

 日本人の奥さんがいるというW Connectionは650$(約80000円弱)。←却下

 本命はSトラベルだったので、早速交渉開始。何が入っていて、何が入っていないかを確認しながら、値切り交渉をしてみた。結局、3泊4日のアグラ、ジャイプールツアーを入れて、すべてのホテルと、毎日の専用車、空港の送り迎えで85000円に。

 しかし、うちとしてはアグラ、ジャイプールは1泊2日で良いのだ。3泊4日だとデリーの時間がほとんどないし(インドの滞在日数は5日間)、第一、遺跡や寺、霊廟まわりでインド旅行が終わってしまうのは、自分たちとしてはもったいない。飛行機で大阪に入り、奈良に行って東大寺から、春日大社をまわって、興福寺を見て、法隆寺へ移動し、当麻寺、金峯山寺とまわって、また大阪から飛行機に乗るようなものだ。(例がローカルすぎてすみません m(_ _)m)

 大仏を見て(タージマハールを見て)
 鹿にせんべいをやる(アンベール城で象のタクシーに乗る)だけでいいのだ。(←断言)

 いや、もちろん、奈良に住むものとして、他の寺社にも良さがあることを力説したいところだが、日程に限りのある旅行者が、たこ焼きも食べたいし、日本橋にも行きたいと言えば、心に涙して、大阪を案内するだろう。

 しかし、何とこの送信メールを最後にSトラベルからのメールは来なくなったのである。何かの間違いかと、その後、何度かこちらからメールをしたが、なしのつぶてだった。

 私はムーディ勝山の「何か」のように右から左へ受け流されてしまったのである。

 仕方ない。今度はインド人の機嫌をそこねないようにと慎重を期して、INDOTOUR $ TRABRLSとの交渉を開始することにした。

 しかし、不幸中の幸いだったのはこの会社のシンという人、この人がけっこう親切で、暇だから、メールの返事もすばやい。しかもHPを見ると、ものすごく爽やかな笑顔。当年とって…という言い方もシブイ。

 デリーのホテルの手配もしてもらいたい、深夜着、深夜発なのでアーリーチェックイン、レイトチェックアウトもつけていただきたい。デリーでの移動はタクシーを使うので専用車はいりません…など、こちらの要求にもすぐ「はいはい」と答えて、暇だからすぐに返事が来る。値段の交渉が行き詰まったとき、値下げに応じるかとしばらく放置してみたときがあったのだが、毎日、「ICHIDO UCHI NO KAISHA NO SERIVCE O TSUKATTE MITAI(?) KUDASAI.」とメールが来る。

 根負けしたわけではないのだが、例えば、ねばって5千円まけさせたとしても、一人あたり千円。それならばこっちが優位なうちに決めてしまった方が得策ではないか、との判断でこの会社にお願いすることにした。

 1泊2日のアグラ、ジャイプールツアー(専用車、英語ガイド付き、TOYOTAの7人乗り)、すべてのホテル(2つ星、朝食付き)、空港の送迎(アーリーチェックイン、レイトチェックアウトつき)で80000円。もちろん5人分の料金だから、一人16000円。インドを旅慣れた人からすれば、高いかもしれないが、これである程度の旅の安全が買えたとしたら、まあよしとしよう。
><






2008.01.25 VISA
 インドに入るにはビザがいる。しかし、それを旅行会社にたのむとビザ代以外に約5千円という手数料がかかってしまう。5人なら2万5千円の出費である。これは困る。飛行機、現地旅行手配など、できるだけ安くしてきたのだから、ここでこの額を出すことはできない。ビザは自分で取る。当然の成り行き。

 早速、ネットでビザの取り方を調べてみると郵送でも取れないことはないらしい。しかし、パスポートを郵送で送り、送り返してもらうのは若干の不安がある。幸い大阪に領事館があり、そこでも取れるらしい。

 しかし、どこを探しても大阪の領事館のHPが見つからない。というのは東京の大使館のHPではPDFの申請用紙がダウンロードできるようになっており、その書き方を解説した個人のページも多く見つかったからである。

 しかたがないので、大阪の領事館に電話して、大使館の用紙でOKか聞いてみたが、答えはNO。そりゃそうだろう、申請用紙に東京用と書いてある 。

 ならば、大阪の申請用紙はいずこ?と聞くとHPにはない(HPそのものがない( iдi ) 近くの大手の旅行会社へ行ってもらってこいとのこと。

 で、まず行ったのが、大手旅行会社のJ○B。しかし、「インドビザは大阪の支店が一手に引き受けておりまして申請用紙もここにはありません。」「なぬ?そんなことがあるのか?」「実は商売にならない仕事はしたくないだけでは?」と思ってしまう冷たい対応。

 それではと今度はHISへ。するとあっさりと出してくれた。しかも人数分のコピーもして、書き方の書いた紙(PDFファイル)までもらった。実に親切。しかも美人。

 次の日、たまたま仕事が休みだったので、嫁さんとふたり、5人分の申請用紙とパスポートを持って堺筋本町にあるインド領事館へ。30分150円(たぶん平面で最安)のパーキングに車を停めて、いざ、船場ISビルを探すと、あった☆
「すぐ見つかってよかったね」なんて言いながらエレベーターで10Fへ。しかし、どこをどう探してもインド領事館らしきものがない。小さな法律事務所が一部屋あるだけである。まさか移転?と一抹の不安がよぎる。とりあえず下まで降りて、確認すると、

LS

 船場LSビル!ややこしい名前つけんなっちゅうねん!

 ISビルはそこから少し西に行ったところにもっと立派なビルとして建っていた。これから行く人のために書いておくが、ISビルは一階がコピー屋さんである。お間違えのないように。


 ビザの申請は9時から10時の1時間だけ。旅行会社の人に交じって申請書とパスポートを出すとあっさりとOK、「明日の4時から5時の間(または、一週間以内のその時間)に取りに来て下さい」と。「えっ確認しないの?もし不備があったらどうするの?」と思ったが、後ろにも人がいたのでさっさと部屋を出る。

 せっかく大阪に来たのだから食事して帰ろう、どうせならインド料理がいい、ということで老舗インド料理店の「タージ」という店に行く。

 嫁さんがタリーランチ(左900円)私がディナーメニューから特選タリーセット(右2980円)を注文したが、ビールやいくつかの肉料理が付いているだけで、内容はほとんどかわらなかった。(T△T)

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タリーランチ                  特選タリーセット
↑900円                   ↑2980円

 しかし、店員のインド人に「来月インドに行くので領事館にビザの申請をしに来ました。」と笑顔で話しかけると、普段なら国産ビール(たぶん発泡酒)のところをキングフィッシャー(インドのビール)にしてくれた。これがなかなかうまかった。インドでもお世話になることだろう。

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キングフィッシャービール

 それから、数日後、ビザと取りに行くと申請のときより、さらにあっさりとパスポートを返してくれた。誰かがインドビザは買うようなものだとHPに書いていたが、これなら、大阪圏、東京圏の人なら自分で取る方が断然よさそうだ。ちなみにビザ一枚1200円。ピザより安い。
~(>_<。)\寒












 お昼のリムジンバスに乗って、関空へ。16時40分発の上海行き、1時間45分のフライトというのに夕ご飯が出た。メニューは豚肉と鰻。さすが中国東方航空、今話題の中国産鰻がいただけるとはなんとラッキー☆ って、なんでやねん!もう少しでキャビンアテンダントさんに質問しそうになった。「これ大丈夫ですか?」

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 インドでは時間がゆっくりと流れるから、電車も平気で1日ぐらい遅れる。どこかの本にそう書いてあった。しかし、中国東方航空の飛行機まで遅れるとは…!天気のため1時間半遅れるなんて。

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 「抗議してやる!」と思ったが早いか、インド人が多数、カウンターに集まってやいやい言い出した。しかし、無料のドリンクが配られると、みんなすごすごと椅子に戻る。ドリンク一本で現金なものだ。まあ、ほんとうがどうかは別にして、天気には誰も勝てない。

 機内食はカレーだった。これがこの旅行初のカレー体験である。いんげん豆のカレーだったが、なかなかおいしかった。選ぶことはできず、有無をいわさずベジタリアンメニュー。

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 午前3時。インディラ・ガンディー空港に到着。入国審査を受け、荷物を受け取り、税関を抜けるとそこはインド。さまざまな名前を書いたボードを掲げた迎えのインド人が両側に集まっている。一昔前はこの中に雲助も大勢混じっており、「山?」「川!」といった暗号が必要だったようだが、今はライセンスを持った人しかお迎えエリアには入れない。その後方に近いところで私たちの名前を発見。

 しかし、そこから出ると一瞬にして、次々とインド人が寄ってきて、駐車場まで、私たちの荷物を勝手に運んでいく。そして、最後には「チップをくれ」だ。そりゃ荷物を運んでくれたんだからチップもいいかとは思いながら、おい、でも人多すぎるぞ?十数人が車の周りを囲んでいるが、荷物を運んだのはきっと数人。誰に渡していいものやら。しかも、まだ、両替ができていない。まあ、頼んでもいないし、と誰にもあげずに車に乗る。冷たいようだが、これが正解である。

 ドライバーはアルジュンさん。無口だが、まじめそうな人である。ただし無口なのは日本語が全くできないからという理由もある。彼にはアグラ・ジャイプールツアーもお願いしてある。

 車はどんどん走り、市街に近づくにつれて風景が変わってくる。いよいよニューデリーの駅にさしかかると、朝5時だというのに街は人と車が行き交い、活気にあふれている。私たちの車はクラクションをけたたましく鳴らしながら、信号のない交差点をかきわけ進んでいく。

 それにしても、ニューデリーの駅前といえば、東京駅の駅前のようなものだが、地道とはどういうことだ?しかも、ボコボコで水溜りもある。

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 そこからすぐ、空港から約40分でホテルチャンドパレスに着いた。メインバザールから少し北、ニューデリー駅から高架をくぐったところにある。

 参考までにインドの二つ星(2ダブルベッドのファミリールーム)がどのくらいなのか書いておこう。

 ・冷蔵庫がない。
 ・トイレはインド人用と外国人用の両方ある。紙も着いており、水洗である。
 ・バスタブはなくシャワーのみ。ただしこのホテル、24時間ホットウォーターといいながら、生ぬるい水しか出なかった。
 ・クーラーはがんがん効き、天井のファンも入れると充分涼しい。
 ・テレビは衛星が映り、英語(またはインドの言葉)のみの放送。(Animexではパーマンなどの日本のアニメもやっている)
 ・レセプションでは両替ができ、ツアーデスクもある。

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