モントリオール、マンハッタン、フラッシングと3度もチャイナタウンを訪れ、4度目、究極のチャイナタウンに私たちは降り立った。

北京はオリンピック一色。
セキュリティも厳しく、トランジットで訪れるだけの私たちにとっては不便なことこの上ない。

できればもう2~3週間早くオリンピックを終わらせてほしいぐらいだ。

私たちは空港から1台のタクシーに乗って、まずは腹ごなしをするべく東安門街に着いた。
ここは北京では少ないが夜市になっていて、賑やかな屋台街が通りに並んでいる。
しかも、世界でもここでしか食べられないだろう珍しい(ゲテモノの串)も数多くある。

北京・東安夜市北京・東安夜市

ゲテモノ好きな私はとにかく食べたことのない味に興味がひかれてしまう。

そこで食べたヒトデ、シーマッシュルーム、ムカデ、ウミヘビ…。
しっかり味を記憶させていただいたが、次の機会はおそらくないだろう。

他にもサソリや蝉の幼虫(以前食べたことがあるので今回はパス)コオロギ、ヘビ、羊の睾丸などまだまだあるが、そんなものばかりではアホみたいなので、普通のものもチョイスして晩ご飯にした。
ただし、たこ焼きにはタコが入っていなかった。 ( ´△`)

北京・東安夜市北京・東安夜市

さあ、お腹も大きくなったのでホテルに行こうかというときにこの旅最大の難関が訪れた。何とタクシーがつかまらないのだ。

順番抜かしの国、中国(オリンピックをきっかけに順番抜かしをしないようにとか、唾を吐かないようにとかマナーについての啓発は進んでいるが…)で10時過ぎという時間にタクシーをつかまえるのはなかなか難しい。

しかも、やっとつかまえてもなんだかんだ言って去っていく。2~3台拒否られたところで気づいたのだが、5人は定員オーバーらしい。 それなら、
なぜ空港から市内は1台で来れたのだ?

見つけたタクシーはすでに客を乗せている、やっと見つけてもどこからともなくやってきた中国人に先を越される、つかまえても定員オーバーを理由に乗車拒否、こんな状況が続いた。

こうなると考えられるのは大きなホテルのタクシー寄せで2台同時にタクシーをつかまえること。泊まってないホテルでも頼めばやってくれるだろうということで向かったのが、王府井のクラウンプラザ。

ここは私と嫁さんがまだ若いとき北京で泊まったことがあるホテルである。だいぶ昔のことではあるが、ロビーを出るとひっきりなしにタクシーが来ていた記憶があったのだ。

ここでホテルの方に事情を話し、タクシーを止めてもらうことにした。もちろん成功した暁にはチップをはずむつもりである。

しかし、この作戦もなかなか難航を極めた。ホテルマンですらこの時間にタクシーをつかまえることは難しいようだった。何度もタクシー会社に電話をしてまわしてもらうように言ってはくれるのだが、返事は無理であった。

11時をまわったころやっとのことで1台のタクシーをつかまえた。

しかし、やはり5人は無理ということで、仕方がないので嫁さんとオカンと息子を乗せて先にホテルに行ってもらった。そうでもしないと次の段階に進めない。

娘と二人、まだしばらくタクシーをつかまえる努力を続けたが、ついにホテルマンも無理と判断したようだ。地下鉄を使って行った方が確実だと言い出した。

私たちはホテルマンにチップを渡し、駅へと歩き出した。

北京


東単まで歩き、地下鉄に乗ったが、荷物のチェックの機械も片づけられ、もう終電も近い雰囲気が漂っている。終電が出てしまえば万事休すである。

しかし、それでも何とか乗り換えもして、やっとのことで西直門の駅に着いた。この時点ですでに12時過ぎ。ここでまたもやタクシーに住所を見せて行ってもらうようお願いしたが、やはりわからないと言う。

最後の手段、携帯電話でホテルの人に替わってもらって運転手に直接ホテルの場所を説明してもらった。この方法でやっとのことタクシーに乗ることができ、無事ホテルに着くことができた。 C= (-。- )

北京
(↑北京君怡ホテル-安怡之家(小西天店)、普段は1泊7000円ぐらい(4人部屋)のエコノミーホテル。)

結論からいうとホテルの場所はかなりややこしかった。
北京にも環状線があるので一応その駅に近い(といっても1.5kmぐらいある)のだが、近くに観光名所がほとんどないのでホテルの立地としては全くもってへんぴである。

なぜ、こんなホテルしか取れなかったのかは「出発の前に」を読んでいただくとわかるのだが、これが精一杯だった。

タクシーが5人乗りを拒否したのもおそらくいたるところに公安(警察)がいたからだろうし、とにかくオリンピックのしわ寄せがまともに私たちに降りかかってきたとしかいいようがない。

今日の一日でアメリカ、カナダの2週間以上に疲れたのはいうまでもない。





時差ボケもあってあまり寝られなかった。眠っても浅く、夢を見ていた。
それがなかなかホテルに行き着かない夢。

相当参っているみたいだ。 (;@_@)ノ

…ということで同じくあまり寝られなかった嫁さんとともに朝早くから行動開始。
ホテルのまわりを歩いてみて自分が北京のどの辺りにいるのかをつかむことにした。

道の表示などを見ていると、だいたい自分たちがどこにいるのかわかってきたが、わかればわかるほどやはり観光客がうろうろする場所ではないことがわかってくる。

北京

しかし、逆に、だからこそのメリットもあった。
地元の人が集まるめっちゃおいしそうな食堂を発見したのだ。

早速、ホテルに戻ってオカンと子どもたちを連れて朝食を食べに行った。

北京

ここ、店の前で油条(揚げパン)をどんどん揚げていて、私たちにも「へい兄ちゃん、入っていき!おいしいで」みたいなことを言ってくる。実際お客さんも結構入ってきて朝7時とは思えない活気である。

私たちはここでお粥、豆腐にあんをかけたもの、餃子、油条などを頼んで食べた。これらがだいたい3元(45円)、お粥や油条にいたっては2元(30円)である。

去年の上海もそうだったが、やはり中国は普通の店が一番おいしい。
息子は油条を、オカンはお粥を、娘はなぜかお粥に付いていた高菜のような漬け物を気に入って食べていた。

北京北京


さて、一日(夕方までだから半日?)を有効に使ってどこに行こうかと思ったが、普通に故宮でいいや、ということになった。

故宮でいいやというのも失礼な言い方だが、実は一日タクシーを借り切って万里の長城を見た後、そのまま空港へ行くという案もあったからである。

しかし、それは昨日のうちにホテルを通じてタクシーをチャーターした上で朝から出かけるというもので、昨晩のようなことがあって予約もできていない状況だとやはり難しい。

ただ、チャンスはあった。昨日空港から市内へのタクシーの運転手は英語が話せる女性で「もし可能なら明日一日車をチャーターできますか?」と聞いたのだが、「明日(今日)は会社で会議があるので残念ですができません。」と断られたということがあったのだ。このときOKが出ていれば故宮ではなく万里の長城への観光になっていたはずである。

さて、1台のタクシーで動けないとなるとバスか地下鉄を使うしかない。ホテルで唯一英語ができる女性に天安門広場までどう行けばいいか尋ねた。すると、地下鉄だと駅まで歩いて20分、バスだとバス停は近いが一回乗り換えがあるとのこと。

私たちは地下鉄を選択し、駅までの道を尋ねた。するとその女性が「駅まで一緒に行きましょう。」と申し出てくれた。

実は女性と書いているがかなり若い女の子である。歳も二十歳過ぎぐらいに見える。歩きながら英語で話した。彼女の英語は私と同等ぐらいで意思の疎通はできるが細かいことまでは伝えきれない。

北京はどうですか?」「初めて来たのですか?」といった質問に答えた後、私が聞いてみた。
「日本に行ったことがありますか?」
彼女は「お金があったら行ってみたいと思ってる。」「私の姉が日本語を勉強しているので、私も日本語の勉強をしたいと思っているが、テキストでの勉強ぐらいしかできていない。」と答えた。

彼女の話をすべての中国人に当てはめるのは乱暴すぎるが、この前の調査にもあったように、意外と中国人は日本に対して好意的に見ており、逆に日本人の方が中国に対して厳しい見方をしているように感じた。

日中関係「良い」は日本で36%、中国は67%…世論調査(読売新聞)

まあ、少なくともお隣同士、良くも悪くもお互い意識し合っていることは間違いない。

彼女は私たちを駅まで連れて行ってくれた後、「これからショッピングに行くから。」と歩き出した。
アメリカだと間違いなくチップとなるところだが、この子に関してはそれは失礼という感じがした。(無論中国でチップ制がないのはわかっているが、気持ちの良いサービスにはチップを渡すという習慣をアメリカで覚えてしまったので、渡すか渡さないか迷ってしまったのである。)
私たちはお礼として袋のお菓子を渡して(これも遠慮して断っていたが)別れた。

地下鉄に乗り前門まで行った。

北京 前門北京 前門
↑地下鉄のトンネルの壁にオリンピックのアニメーションが流れている。


前門近くで数日前アメリカ人が殺されたことは後から知った。
昨日の夜のことを思い出してぞっとした。

ここから天安門広場を歩いて天安門まで行った。

北京・天安門広場北京・天安門広場

今日も毛沢東さんは笑顔で私たちを見守ってくれていた。

天安門をくぐり、端門を通ると午門がある。ここまでは無料。
午門を通って故宮博物館に入るには、60元の入場料が必要となる。

オカンはここで座っているということで4人で故宮に入る。

北京・故宮北京・故宮

午門をくぐると金水橋があり、その先に太和門、この門の前に青銅の獅子像があるのだが、雄は鞠、雌は子どもを踏みつけている。獅子の子も大変だ。

そして、いよいよ故宮で一番有名な建物、太和殿。
ちなみにこの建物は中国で最大の木造建築物だそう。しかし、

太和殿・高さ35m、幅約63m、奥行き約33m
大仏殿・高さ47m、幅約57m、奥行き約50m

勝った。v(・_・)

太和殿の後ろにあるのが中和殿。ここでちょっと珍しいものを見かけた。
ブラジルの銅メダリストが故宮をバックに取材を受けていた。今回の北京で大量の公安がいたこと意外、オリンピックらしい光景を見なかったのでここで初めて実感した。

北京・故宮北京・故宮

この後、王府井をぶらぶらしてから帰りの地下鉄に乗り、空港へと移動した。
ターミナル3で降りそこねて、ターミナル2からバスで戻るなど段取りの悪いことをしながらも無事帰りの飛行機に乗り込むことができた。後は座っているだけで大阪に着く。

北京


それにしても長い旅であった。
子どもができる前にニューヨーク、パリ、北京、シンガポールと旅行していた私たち夫婦であるが、子どもができてからしばらく海外へは行かなかった。

下の子が2歳になって夏の海外旅行再開。タイ、ベトナム、台湾、イラン、インドと順調に難易度を上げていき、今年は難易度こそインドほどではないにしろ、16日間という長丁場にチャレンジした。

その間、何かと小さなトラブルに悩まされながらも何とか解決してここまで来た。

誰かの本の中で、ツーリストとトラベラーの違いについて書いていたが、私たちはトラベラーだと自負している。お膳立てされた旅行をガイドの後をついて回るのではなく、すべて(もちろんいろいろな人の手を借りながらだが)自分たちの手で旅をしてきた。

もちろん、もっともっと自由に世界を旅して回る方々から見れば、これぐらいで何を偉そうにと思われることだろう。

しかし、娘は現地の地下鉄路線図から行きたいところをチェックして、私たちを引っ張ってくれるようになったし、入国や出国の段取りも完全に覚えたようだ。着実に旅のスキルを上げてくれている(逆に将来がちょっと恐ろしい感じもするのだが…)。

来年は娘も中学生。部活なんぞに入ると長旅は無理だろう。
しかし、来年もどこかに行きたいとは思っている。

そのときはまたこの続きを書きたいと思うので、その時までしばし休憩。
ここまで根気よく読んで下さったあなた。本当にありがとうございました。m(._.)m








最後に北京で食べたものを一挙公開。

東華門美食坊夜市でゲテもの三昧。

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ヒトデ、シーマッシュルーム
ヒトデは中の味噌のようなところだけを食べるのだが、見た目はカニ味噌のよう。味は鰯の苦いところみたいでちょっと磯の香りもする。シーマッシュルームは帰国後も何なのか、かなり調べたが、わからないままである。つるんとしてマッシュルームに近い食感、これに味噌を付けて食べる。

ムカデ
向学のために食べてみたが、漢方薬を食べているようで苦く、とても食べられる味ではなかった。ムカデと思わず目をつぶって食べても美味しくない味だ。それが30元もするのだから驚き。珍しいものを高いお金を出して買う、観光客向けの商売ともいえる。現にオリンピック関連か、白人の観光客がキャアキャア言いながら写真を撮ったり、回し食べしている姿が多く見られた。

ウミヘビ
ウミヘビにも白と黒の2種類、そこに普通のヘビもあってヘビ三昧である。私は黒ウミヘビを食べてみたが、穴子のように小骨があるもののまずいものではなかった。それにしても、50元は高い。

北京 東安市場北京 東安市場北京 東安市場

羊の串焼き/たこ焼き/酸辣湯麺


この辺りは普通に食べられるものばかりである。羊の串焼きは5元、安くてうまいものの代表格。たこ焼きにはタコが入っていないというサプライズ!



ここからは食べてないけど…。

東華門美食坊夜市東華門美食坊夜市東華門美食坊夜市

羊の睾丸はメニューの名前「羊宝」。食べるのが不憫だ。それにセミの幼虫、まんじゅうガニ、なまこの煮物など…。他にサソリやコオロギ、バッタなど次々と現れるゲテものの数々。中国の食に奥深さ(実際は中国の商魂たくましさ)に驚かされるのである。



川渝美食家常菜で朝食を。

川渝美食家常菜 北京川渝美食家常菜
川渝美食家常菜川渝美食家常菜

お粥/豆腐のスープ/水餃子/スープ餃子

とにかく何を頼んでも美味しいし安い。お粥は日替わりのようで、この日は小豆粥で2元。豆腐のスープは甘辛いあんをかけてあってお腹に優しい味。こんな店が近くにあったら通ってしまいそうだ。といっても、中国ではこれがごく当たり前の日常であって、この店が特別美味しいことで有名、ということではない。

ビバ 中国!私はオリンピックより朝ご飯が美味しい方がすごいと思うぞ!



最後は中国国際航空の機内食を一気にまとめて紹介。

中国国際航空 機内食中国国際航空 機内食中国国際航空 機内食
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中国系の航空会社だけあって機内食も中華料理ばかり、唯一日本食が出たのが行きの関空~北京間のみ。これもJALとの共同運行便だったらしく恒例の茶そばであった。

基本的には肉と魚から選ぶのだが、時には「豚と牛、どちらにしますか。」といったものもあった。そして味付けだが、中華のこってり味で、何を食べても同じような味に感じてしまった。

去年の中国東方航空はインド行きということもあって中華有り、カレー有りとまだ幅広かったが、今回はほとんどが中華ということでちょっとしんどかった。

さて、これで一応、今回の旅のレポートは終了。

今度こそ、また来年ということで、

再見!








北京空港の「明閣」という店でいただいたもの。北京空港でトランジットのために夜ご飯を食べることになったが、開いている店がほとんどなかった。

やっと開いている店はピザハットかここだけであった。オーナーのいう通り、この辺りはしれてました。

北京空港北京空港
北京空港北京空港

左上:カルフォルニアロール
今や世界的に有名となった創作寿司。とびっこを周りにつけてプチプチ感が楽しめる。

右上:生寿司の盛り合わせ
たこ、はまち、サーモン、ホッキ貝、いか、いくら。わりと普通。ただし100元(1500円)もする。

左下:チャ-ハン
日本料理店になぜチャーハンが・・・。しかも付いてくる漬け物もキムチ。赤出汁は魚のアラを使ったような油の浮いたもの。

右下:サービスの品
閉店が近かったのか、いろいろとサービスしてくれた。ポテトサラダとフルーツ。

値段が安ければ笑ってすむのだが、空港ということもありかなり高かった。天津に寄ったおかげで予定していた北京ダックが食べられず、テンションは低かった。



ならばテンションを上げるために、変な日本語をどうぞ。

北京空港北京空港

↑サーモンの子寿司       ↑うなき


北京空港北京空港

↑海産チャーハン         ↑キリンのビール


サーモンの子寿司もなかなかイケてるが、キリンのビールも気に入った。

「の」が入るだけで印象が大きく変わるものだ、サッポロのビールとか、アサヒのビールとかでも面白いが、やはり想像力をかき立てるのはキリンのビールだろう。

キリンのビール・・・。 きりん