まだ暗い街にはもやがかかっていたが、これが盆地特有の霧なのか、中国特有のスモッグなのかはわからない。

楽山大仏行きのバスは新南門バスターミナルから出る。

ホテルから歩けなくはない距離だったが、タクシーを使った。

タクシーは 8元、ちなみに地下鉄なら3人で6元 (始発はまだ出ていない時間だったが)、冬の朝、15分歩くことを考えれば、最善の方法だったと思う。(1元は18円)


バスターミナルはまだ開いてなくて、入口の前には手持ちぶさたのまま、煙草を吸ったり、雑談したりしながら、待っている人たちがたむろしていた。

私たちはとりあえず、通り沿いにテーブルを出している屋台で朝食をとることにした。

新南门车站 新南門バスターミナル新南门车站 新南門バスターミナル


年季の入ったカーキ色の三輪車は荷台が調理場になっている。注文の受けると、麺を茹で、スープを注いで手際よくラーメンが作られる。

私たちは一杯10元という醬油ラーメンとワンタンを一つずつ注文した。

醬油ラーメンきりっと胡椒を効かせたミンチがトッピングされ、四川らしくない辛くないスープであった。(辛さ1・シビレ0)

ワンタンは中国では抄手と書き、紅油抄手といえば成都の名物になる。ただ、ここでいただいたワンタンはやはり辛いものではなく、鶏スープのもので、朝の胃に すっと入っていくようなやさしい味であった。(辛さ0・シビレ0)


6時半ちょうどに入口が開き、バスターミナル内に入る。

私たちが乗る楽山行きのバスは、バスというにはあまりに小さいワゴン車で、駐車場の一番端に停まっていた。


6時45分にはバスに乗って、あとは出発を待つだけになったのだが・・・、

新南门车站 新南門バスターミナル新南门车站 新南門バスターミナル


昨日の火鍋が効いているのか、お腹が痛くなってきた。

さっきまでは全然大丈夫だったのに、車内が寒いからだろうか。

バスは7時に出るはずだが、出発予定時刻を過ぎてもなかなか動かない。

窓から外をうかがうと、運転手があっちにいったりこっちに来たり、時には電話したりして、うろうろとしている、どうも遅れている客がいるらしい。

こんなことなら最後にもう一回トイレに行っておけばよかった。

結局、何も悪びれることなく遅れた客がやってきて、バスは7時15分に出発したのだった。


ここから2時間、腹痛との戦いが始まる。

走り出すと暖房が効いてきたので、幾分ましにはなってきたが、それでもじんわりと痛い。

窓の外には都会のビル郡、工場地帯、田園風景と景色が流れていき、着々と成都を離れていくのが見える。

楽山大仏行きのバス楽山大仏行きのバス


一番前の座席だったので、運転席の様子がよく見えるが、だいたい100㌔ぐらいのスピードで走っている。

中国の車はスピードを出しすぎるとお姉さんの声で注意されるみたいだ。高速を走っている間、運転手はずっとお姉さんに怒られ続けていた。

でも、腹の痛い私は、「いいぞ、その調子でがんばれ」 と心の中で応援しながら、下半身のある一点に神経を集中しつつ、高速道路のあと何㌔という表示から到着時間を計算し、この苦しい状況に耐え、がんばったのである。


そして、出発からちょうど2時間後、私たちを乗せたバス (ワゴン車) は楽山大仏近くのバス停に到着したのであった。

私はこの戦いに勝利したのである。









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