バスは川沿いの停留所に着いた。公園みたいなところで周りには何もない。

一人の中国人がやってきて、大声で何か言ってくるが、何を言っているのかよくわからない。ただ、そのジェスチャーから 「この車に乗れ」 と言っているようだ。

一人3元と言うので、9元払い、さっきのワゴンよりもさらに小さなワゴン車に乗り換えたら、まもなく出発した。

途中、楽山大仏と書かれた大きな門を通り過ぎたときはいやな予感がしたが、そこから3分ほど走って、別の門の前で降ろされた。

入場口でチケットを買おうとすると170元だと言う。「地球の歩き方」 に乗っている値段よりずいぶん高いので、よくよく聞くと、楽山大仏と “東方仏都” という よくわからない何かとのセット券であった。(東方仏都は最近作られた仏教テーマパークらしい)

東方仏都東方仏都


私が 「大仏だけでいい」 と言うと90元と一気に下がった。そして、チケット売り場のおばちゃんはこう言った。

「大仏の入口はここから1キロほど戻ったところにある」

私は一瞬 耳を疑った、しかし、事態はすぐに飲み込めた。さっき通り過ぎた門が楽山大仏の入口だったのだ。

結局、よくわからんまま乗ったあのワゴンは 東方仏都 の入口まで運んでくれる車で、大仏はバスを降りたところから歩けたのである。

何という失態。

私としたことが、よく考えずに車に乗ったせいで、また車で来た道を戻らなければならないことになってしまった。

仕方がないので、15分歩いて戻ると、そこに30分前に見た覚えのある楽山大仏と書かれた門があったのである。

入口でさっき買ったチケットを見せて、山に登っていく。

途中、郭沫若という日本にもゆかりのある四川の偉人の記念館を見ながら、さらに登っていくと凌雲寺に出た。

凌雲寺凌雲寺


ここは大仏寺とも呼ばれる禅宗寺院で、見所の一つである。

凌雲寺と書かれた扁額が掛かる朱塗りの建物から入ると、正面には布袋様が鎮座されており、左右には金色に輝仁王像が私たちを見下ろしていた。

なかなかの迫力である。

線香の煙が立つ大雄宝殿で参拝をして凌雲寺を抜ける

・・・と、大仏の頭が ひょっこり登場。

楽山大仏


あまりに突然だったので驚いたが、まぎれもなく大仏の頭である。

ネットなどで調べると、人が多いときには大仏が見えるところまで何時間もかかるとあったが、この日は空いていたようだ。

1月2日という日が中国人にとってどんな日なのかわかっていなかったので、すごく混むか、がらがらかどちらかだと思っていたのだが、後者のようでラッキーである。

大仏の頭でしばらく写真を撮って、脇にある階段をゆっくりと下っていく。ここが、人一人が通れるぐらいの狭い道で前に人に続いてゆっくりと下りていく。

その間いくつか撮影スポットがあって、中間辺りからは大仏の全体像が見える。

楽山大仏


高さ71m、頭部だけで14.7m、そのほか、指が8.3m、足の長さが11m、幅が9mで、足の上には100人ぐらい座れるらしい。

奈良の大仏が16mなので、その大きさは圧倒的である。

息子は鎌倉の大仏に連れて行ったとき、見た瞬間 「小っさ」 と言ったが、さすがに今回は 「でかい」 と言っていた。

足元まで降りたらある程度広いスペースになっていて、下から大仏を見上げる格好になる。

楽山大仏楽山大仏


初めは頭の大きな大仏だと思っていたが、下から見上げると頭が小さく見える。タージマハルが見上げたときバランスがよくなるよう計算されているのと同じ手法である。

そういえば奈良の大仏もそうだったはずだ。

しかし、この大仏はあまりに巨大すぎて下からだと9頭身のモデルのようにも見える。

船の安全を願って作られたのだから、川から見るのがいいのだろう。

後で観光遊覧船にも乗ってみようと思う。


P.S. 最後に、せっかくなので、楽山大仏の写真をアップしておきたい。

楽山大仏楽山大仏楽山大仏
楽山大仏楽山大仏楽山大仏
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